おっはよー!!
アンクルグランパだよ!
アンクルグランパはみんなのおじさんでありおじいさんでもあるんだ!

今日はきみたちの大好きな10速ジュニアスプロケCS-6600を改造してスペッシャルな11速シニアスプロケを作ってみるよ!!
使うギアは14t、15t、16t、17t、18t、19t、20t、22t、25t、28t、32tの11枚だ!
準備はいいかい?

・CS-6600 (10S) 14-25T
・CS-6800 (11S) 11-32T


6800-11-32
CS-6800 11-32t (重量:284g)
DVDくらいでかい


6600-14-25
CS-6600 14-25t ジュニアスプロケ (重量:283g)


6600カシメばらし
ジュニアスプロケのカシメピンをドリルで切削しばらす
3枚ユニットは今回は使わない


使用するギア板
CS-6800と6600から使うギア板だけをより分けたところ
間座
ただしギア間座が1枚足りない。
5600用のエンプラ製間座を砥石で研削し同じ厚さに揃える(→・・・とは言うものの)


6800間座厚さ
Y1Y953000 CS-6800 ギア間座の厚さ≒2.15mm(メーカー公表値2.18mm)


5600間座厚さ
エンプラ間座 (Y35765231 CS-5600 ギア間座 t=2.35mm)
を砥石で研削し厚さ2.125mmにした
11速の純正とくらべると0.05mmほど過剰に削っているけれど、
この髪の毛一本分以下のわずかな厚みの差が変速性能に著しく影響する
かどうかはまだ不明(たぶん大丈夫じゃないかとは思うけど)
もしも大きく影響したらイヤなので使用頻度ができるだけ少なそうな
最もトップ寄りの場所に使用した(15と16の間)


装着図
11速ハブにそのまま装着できた



ロックリング
ロックリングは6600のもの
ネジ山の高さはちゃんと届いて問題なく締め付け可能

このスプロケを作成する計画を立ててすぐ、シマノのロックリングについて下調べをした。
11速ハブ胴に改造スプロケを装着したり、10速ハブに11速スプロケを無理矢理装着する、といった場合にロックリングのフランジ寸法やネジ厚(クビ下寸法)が適正でないと上手くいかないだろうから、データを取るのが目的だった。
(その時の記事→40 シマノのスプロケのロックリングはどれが一番厚いのか
だが何のことはない、いろいろ準備しておいた割には拍子抜けするほどあっさりと装着できてしまい、ちょっと残念だ・・・

14-32t重量
重量:332g

ここまでの重さ
前回の分 3015g
14-32tスプロケ 332g
残り未定(未計測)
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T.W. 3347g


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だいぶ前に9S用ギア板と10Sスプロケを組み合わせ激坂スプロケを作ったことがある。
そのときに薄い間座を何枚か作成して余っていたためそのまま流用した。
でも実は今回の場合、同じ厚さのギア板しかない(10速と11速のギア板は同厚)のでこんなややこしいことをする必要はまったくない。
「CS-6800 ギア間座 Y1Y953000」を必要な枚数買えばいいだけだ。
(当時は10速時代だったので調整のために自分で削る必要があった)

(と、ここまで書いた後で気づいたのだが、アルテグラよりも105の間座のほうが安い。(品番=Y1PJ03000)
もちろんサイズは同じで、材質がエンプラになっている。
特にこだわりがなければ改造用途にはこっちのほうが向いているかもしれない。)

シマノ [14]ギア間座Y1Y953000 (t=2.18mm)

結果的にトップ側6枚がジュニアスプロケ、ロー側5枚のユニットが6800出身となったが、実はこの組み合わせだと、ジュニア側6枚と11速側5枚の境界にあたる19-20t間のギア位相の繋がりが宜しくない。
もともとの6600ジュニアでは19-20はもちろんスムースに繋がるように組まれているが、これと6800用20tの変速用ランプの位相が合っていないのが見て分かる。
10速用19tにはランプの位置が異なる別品番のギア板があるとのことで、それを使用すれば19-20の位相は合わせられるかも知れない。
ただし、今の状態から19tだけを新位相に変更すると、19-20は合ったとしても今度は18-19t間の変速タイミングが合わなくなることが考えられる。
というわけで19を新しくすると18が合わなくなり、18も新しくすると次は17が合わなくなり・・・と実にいやな想像が膨らむが、残念ながら、異なる位相が商品として存在しない歯数があるため負の連鎖はそこで打ち止め、その歯数より先はどうやっても合わないだろう。
もしかするとシマノはこれをわざとやってるのでは・・・とも考えられる。
10速時代の資産を自由に組み替えて好きなギア比でスプロケを作れないほうが儲かるから。