前回までのあらすじ
危険な中華カーボンポストの代わりに激軽カーボンシートポスト TRIGON SP-138を入手したのはいいが、サイズが間違いだった。
本来31.8mmのところを、勘違いして31.6を購入。
しかし31.8mmのシートポストというのはかなりマイナーなサイズゆえ、選択の余地があまりにも乏しい。
っていうかもうこれ以上金をかけたくない・・・どうする!?
危険な中華カーボンポストの代わりに激軽カーボンシートポスト TRIGON SP-138を入手したのはいいが、サイズが間違いだった。
本来31.8mmのところを、勘違いして31.6を購入。
しかし31.8mmのシートポストというのはかなりマイナーなサイズゆえ、選択の余地があまりにも乏しい。
っていうかもうこれ以上金をかけたくない・・・どうする!?
というわけで0.2mmの差をどうにかするため、厚さ0.1mmのシムを作ることにしました。
幸いにもアルミ缶が0.1mmなのだそうで、これを利用してみたいと思います。
ただ、シムといっても、単にアルミシートを挟めばよいというわけではないでしょう。
シートポストを抜き刺しする際、フレーム内に落ち込んでしまわぬよう、引っかかりを作ってやる必要がありそうです。
シートチューブの入口厚さは1mmほど・・・
この厚さに収まるようにシムを作らなくてはならないですが、さてどうしましょう。
完成形は頭にあるんですけど、加工が上手くいくかどうか、やってみたいと思います。
材料:
アルミ缶
道具:
ハサミ
カッター
油性マジックペン(マッキー)
ヤスリ
定規(工作用ものさし、ピックアップスケールなどカッターの定規として使えるようなもの)
カッターマット
コクヨ カッター定規 30cm ウェーブ目盛り 大きめ数字 CL-RC30
セキセイ カッティングマット 発泡美人 A4 FB-4616
我が家は酒を飲む習慣がないので空き缶がありません。
アルミ缶の飲料をこのために買ってきました。
中華カーボンらしさを考慮し、
適当な大きさに切り開いたところ。
直角と直線を出し、長方形にします。
ポスト径が31.6mmなので、
横幅が31.6×3.14≒99mm
縦は、ポスト径の3倍くらい入っていればいいので、95mmくらい。
ここで、横幅があまりピタピタだと、シートチューブの内壁に密着しすぎて取れなくなるので
約1mmくらいの余裕をみました。
したがって、98×95mmの長方形に切り出しました。
カッターで切り目を入れて折り曲げると簡単に切れる。
必要なら軽くやすりでカエリを取る。
横幅方向、端から5mmくらいのとこにマジックで線を引く。
マジックの線を越えるくらいのところまでハサミで切り込みを入れる。
(浅すぎず、切りすぎず、慎重に)
切り込みを入れ終わったところ(裏面)
先ほど入れた切り込み深さよりも、ちょっと浅いところに定規をあてて、
裏から表に向けて切り込みに折り目をつける
ちょっと浅いところというのは、
切り込みが端から5mmくらい、折り目は4mmくらい。
折り目を付けている道具は、ヤスリの柄。
ゴムのカバーがかかっていてよさげだったので、使ってみた。
他に、歯ブラシの柄の先とかガラス瓶の底とかでもいいかもしれない。
折り目を付け終わったところ。
折り目の位置が、切り込みよりちょっとだけ浅いことを確認してほしい。
折り目がしっかりついたら、マジックの線を残すようにしてカッターで切り込みを切り揃える
何を言ってるのかというと、
こういうこと↓
マジックの線の太さ分だけ残して切り揃える。
これで材料の加工は一通り完了。
完成品を裏から見たところ。
こんな感じ
さっそくシートチューブに差し込んで・・・
材料取りのとき横幅に1mmの余裕をみたが、内寸にピッタリ。
(たぶんピッタリすぎ。シートポストクランプの締め代分の調整が必要そうです。
ピッタリすぎると異音の原因にもなりそう)
実はこれを作る前に1回失敗してまして
31.6mmのポストにピッタリにしようとして、余裕を見ないで99×95mmで作成したら、
チューブ内径に密着しすぎて、入れたはいいものの、抜けなくなってしまいました。
ペンチで掴んで中に凹ませて取り出しました。
これは二個目です。
(実は一個目で上手く行くことが分かったのでこの記事を書いてます。おほほ)
さて続き。
シートチューブに落ち込まないため、引っかかりが確実に外へ開くように折り目をしっかり直角に
チューブに馴染ませる。
差し込み口の部分を、ラッパ状というか、アサガオ状というか、そういう形状にするってことです。
シートポストを差し込むときにも、ガイドになってスムースに入れられます。
これに限らず全ての作業は落ち着いて乱暴にならないようにゆっくり確実に。
素手でやると危険ですので何らかの道具を使いましょう。
ピンボケですが成功しました。
iPhoneのやつ背景の壁にピントを合わせてやがりますね。
ポストを差し込んでみます。
ドキドキ・・・・
入りました。
シートポストクランプも何も変わりなく普通に入ります。
まだ実走してませんが、これでずり下がってくるようだったらもうお手上げです。
後片付け。
アルミくずは危険なので、十分に注意して分別を。
猫の毛よりも細いアルミくずの針
こんなのでも靴下に刺さりでもしたら大変痛い思いをすることになりますので、注意しましょう。
ところでアルミとカーボンは電蝕が起きてガッツリ固着するそうです。
カーボンフレームとポストの間に今回のシムを挟むことで、カーボン/アルミ/カーボンという最悪の固着要因を招き入れることになったわけで、今後は十分にケアしていきたいと思います。